10月13日 東京藝大アカンサス音楽祭2025

10月13日は、H.トマジのサクソフォーン協奏曲を共演させて頂きます。
指揮は副科指揮を習い共演も沢山させて頂いた松尾葉子先生。
このコンサートの目的は、収益を東京藝大音楽学部の教育活動等のために寄付するものでもあるのです。
この協奏曲は、アカンサス音楽祭からのリクエストで、藝大のサックス科の皆さんと一緒に、いつも必死に勉強している曲です。
また、僕の大学卒業の時に芸大オーケストラと共演させて頂いた、デビューの大切な曲でもあります。

そう!『デビュー40年経って、再デビュー』の気持ちで頑張ります。
アルルの女のサクソフォンパートは、芸大大学院生の伏見はなさんが演奏しますが、サックス吹きの大切なオーケストラ曲でもありますね。
そして、メインは、昨年ヒンデミット・ソナタを共演させて頂いた廣江先生のオルガンも聴ける、世紀の大名曲・サンサーンスの交響曲第3番。
素敵なプログラムですね。
トマジのサクソフォーン協奏曲ですが、トマジの天才メロディーメーカーの凄さが光ります。
トマジは地中海に浮かぶコルシカ島生まれの両親の元で育ちました。
コルシカ島の豊かな自然と民謡の宝庫であることが、素晴らしい制作活動に繋がっているのは他の曲を聴いていてもわかります。



特に木管五重奏とA.サックスによる神秘的六重奏曲『春』が1番わかりやすいかと思います。
この協奏曲もメロディーの宝庫。
自然や鳥の鳴き声も想像(個人的解釈ですが(^_^*))できてしまいます。
まず最初のサックスのパート譜から五つのモチーフが現れてきます。
その後も聖歌的モチーフや鳥達のようなモチーフなどがどんどん現れ、それがカッコよく変奏され、迫力満点の雄大な協奏曲となっていきます。
サックスのソロだけでなく、オーケストラの色彩豊かなサウンドや、速いながらも4分の5拍子の優雅さも見事な曲です。
まるで狂詩曲のよう。



この素敵な音楽会で、色彩豊かで優雅なフランスへの旅心を皆さんと満喫したいです!

