2月6日 須川展也サクソフォン・リサイタル~時を超えた音楽の結び付き~

“時を超えた音楽の結びつき”と題し、古楽を代表する楽器であるチェンバロと
現代の楽器サクソフォンという異色の組み合わせと、
その二つをつなぐピアノによるアンサンブルをお楽しみいただくコンサートです。
バロックから現代、そして未来へと音楽が連なっていくイメージをもとにプログラムを構成しました。
さまざまな音の出会いから、新たな音楽表現が生まれていくかもしれない ――
そんなワクワク感に支えられ、リハーサルを重ねてきました。
第一部
コンサートの幕開けは、シンプルで美しい旋律とゴージャスな和声が深い感動を呼ぶ
カッチーニの「アヴェ・マリア」です。
次に現代の響きとしては、ファジル・サイさんに委嘱して、作曲していただいた「組曲」、
そして無伴奏ですが、未来を予感させる宇宙的ファンタジーを音楽に込めた
挾間美帆さんの「Gravity Assist」をお届けします。
そのあとは、バロックの世界!
バッハの音楽は、チェンバロとサクソフォンというめったにない組み合わせの響きでも
ごく自然に融合させてくれるように感じられます。
「アリオーソ」、そして「シシリアーノとアレグロ」の名曲に感動しながら演奏させて頂きます。
第二部
さらにジャンルの幅を広げてみました。
クラシックにあこがれたピアソラのタンゴと、クラシック~現代をつなぐサウンドは、
チェンバロとサックスの音色との相性が良いのではないかと考えました。
思った通り、ばっちりでした!
中でも一際美しさが際立つ、抒情的な名曲「タンゴの歴史より《カフェ1930》」を演奏します。
そして、ジャズの音楽的流れは、バロック時代から受け継がれてきた和声進行に根ざしているとも言われています。
その両方のアプローチを生かし、本多俊之さんに編曲していただいた「枯葉シークエンス」を演奏します。
また、クラシックのモチーフからインスピレーションを得たのではないかと思われる映画音楽も取り上げました。
A.メンケンの「美女と野獣」。
クラシック音楽的なたくさんのメロディーがあるので、どの楽器で演奏するか考えるだけで楽しいです。
ジャンルを越えた発見する喜びに加えて、作品によってサクソフォン&チェンバロ、
あるいはピアノとの組み合わせによる異なる響きの妙を味わってください。
そして最後は、バロック様式を代表するコレッリの「ソナタ」を、
現代の楽器サクソフォンによる“バロックへのチャレンジ”として締めくくります。
素晴らしい音楽は、時を行き来して超えていつまでも輝き続けるものだと実感していただけるよう、心を込めて演奏いたします。








