10月19日 須川展也サクソフォン・リサイタル〜アンサンブルで綴る『銀河鉄道の夜』〜

國末貞仁くん、神保佳祐くん、福井健太くん、山田忠臣くんのサックス四人と小柳美奈子のピアノをゲストに迎えるリサイタル。

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を、石川亮太さんが音楽物語として作曲して頂いた曲がメインになるコンサートです。

---

第一部　

［サクソフォン＆ピアノ］

 G.カッチーニ／朝川朋之編曲：アヴェ・マリア

サックスの無伴奏で始まり、とても美しい旋律にピアノの素敵な豊かな伴奏が、感動を呼ぶ超素晴らしい編曲。
僕のコンサートのとても大切なレパートリーの一つです。

 J.S.バッハ／須川展也編曲： G線上のアリア

クラシック界の最高の美しいメロディーと言えるバッハの大名曲。
ソプラノサックスとピアノによる極上の音楽をお楽しみ下さい。

 石川亮太：日本民謡による狂詩曲

日本の伝統的な有名な民謡に、西洋の和音やリズムを用いて、世界に日本の名旋律を広げる目的で石川さんに委嘱し作曲してもらいましたが、素晴らしい構成と音楽語法で、サックスの代表曲として世界に知られるようになりました。
海外で演奏してもとても喜んで頂ける素晴らしい曲です。

［サクソフォン・ソロ＆四重奏＆ピアノ］

 A.グラズノフ／山田忠臣編曲：サクソフォン協奏曲

サクソフォンの最高のレパートリーの一つ。
サクソフォン奏者ならば殆どの方が演奏する素晴らしい協奏曲です。

弦楽オーケストラとの協奏曲なのですが、少しでも皆さんに共演の可能性を広げたいとの思いで、サクソフォン四重奏とピアノによるアンサンブルの伴奏版を山田忠臣さんに編曲して頂きました。

特徴としては伴奏といえど、一人一人のソロ的な演奏も生かせるような、演奏者同士の音楽の会話を楽しめるような編曲に仕上がっております。

---

第2部

［サクソフォン四重奏］國末貞仁、山田忠臣、神保佳祐、福井健太

 F.et M.ジャンジャン：サクソフォン四重奏曲より 第2楽章

この銀河鉄道の夜を演奏する、須川以外のサックスの名手達のサクソフォン四重奏をお届けします。

ジャンジャン兄弟の共作で、弟のF.ジャンジャンはビッグバンドで活躍したトランペット奏者で兄のM.ジャンジャンは詳細はわからないとのことです。

その中でも最も美しい第二楽章を選び、サクソフォーンアンサンブルのまるで合唱のような美しさをお届けいたします。

［サクソフォン五重奏］國末貞仁、山田忠臣、神保佳祐、福井健太、須川展也

 チック・コリア／本多俊之編曲：スペイン

作曲家＆ピアニストとして、世界ジャズ界の屈指の巨匠チック・コリアの代表作ですね！

クラシカルな部分（ロドリーゴのアランフェス協奏曲のフレーズの引用から始まるのが多いです）、それとラテン音楽を見事に融合したジャズ音楽の大名曲です。

その原曲の魅力を生かして、日本のジャズサックス＆作曲の巨匠、本多俊之がサクソフォンアンサンブルのためにアレンジしたものです。

［サクソフォン・アンサンブル＆ピアノ＆語り］小柳美奈子、國末貞仁、山田忠臣、神保佳祐、福井健太、須川展也

 宮沢賢治原作／石川亮太作曲：銀河鉄道の夜

宮沢賢治作の「銀河鉄道の夜」に石川亮太さんが音楽物語として、語りと作曲していただいた、我々の長く演奏し続けている素晴らしい曲です。

原作の深い内容の物語に沿いながら、その中から抜粋した物語を、とにかく美しく、切ない演奏で感動に繋げます。

小柳美奈子の語りとピアノ演奏を柱として進みます。
サックスのそれぞれメンバーに役割があり、感動の世界を作っていきます。

何度も演奏している我々ですが、毎回涙してしまう素晴らしいものです。

ピアノ演奏＆語り	小柳美奈子
ジョバンニ役	國末貞仁
カンパネルラ役	山田忠
鳥獲り役	福井健太
家庭教師役	須川展也
家庭教師に連れられた女の子役	神保佳祐